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YOUR CART IS EMPTY

Packable Something

― 認識の往復 

 

様々なものを小さく折り畳み、袋状に収納して持ち歩くことは、もはや特別なことではない。
本体のポケットに収めればコンパクトになり、急な「何か」にも対応できる。

小さくなることで他の持ち物を邪魔せず、荷物を抑えながら備えることができる。
パッカブルとは、極めて合理的で便利な仕様である。
衣服やバッグ、携帯用のシューズなど、その対象は多岐にわたり、収納後には紐やカラビナが備えられ、持ち運びやすさを高める工夫が施されることも多い。


しかし、それ自体が別の「何か」として機能するとしたら──

 

 


 

 

Case 1「ハンドル」

 

Handle Packable Blouson における「ハンドル」とは、バッグの持ち手、すなわち取っ手を指す。

撥水性を備えた軽量なフーディは、急な天候変化に備えて携帯しておきたいアイテムの一つ。

左右にはベンチレーションを配し、通気性にも配慮しているが、左脇の仕様にひと工夫がある。

 

 


 

 

本体を左脇に向かって折り畳み、そのベンチレーションへ収納し、裏返す。

すると内蔵されたカラビナが外側に現れ、バッグのハンドルとして機能する構造へと転換される。

 

 

 

 

着用しない時、この服は単に小さくしてしまわれるのではなく、用途をハンドルへと切り替え、実用される。


付属のバッグを取り付けると肩にかけることができ、

既に持っているポーチ等に組み合わせることも可能であり、

状況に応じて柔軟である。


さらに、服のフロントポケットの内部には

もう一つの小さなポケットがあり、

そこに付属のバッグがぴったりと収まる設計となっている。

 

逆転の発想から生まれた、異なる用途を往復することで、持ち運ぶ行為そのものを再構築する。

 

 

 


 

Handle Packable Blouson
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Case 2「ポケットティッシュ?」

 

Pocket Tissue Hoodie も、上述と同じく、四季折々、万事に備えておきたい万能アイテムである。
胸元のポケットに向かって収納し、

ボタンで留めるパッカブルフーディ。

 

 

 

収納されたその姿はどう見えるだろうか。
四角く折り畳まれた形状と、中央に設けられたスリット。

ごく身近なプロダクトの輪郭が、ふと重なる。

 

 

 

 

 

これはポケットティッシュではない。


ただ、そう見えてしまうかどうかは、

見る人の解釈に委ねられている。

 

見慣れたものの記憶と重なることで、視点がわずかにずれる。
そして、そのずれは着用時にふと反転する。

 

この服を着たとき、パッカブルのために備えられた胸元のポケットに、何かを入れるとしたら。


試しにティッシュを差し込んでみる、という選択もある。

そうではないのに、そう見えてしまったとき、
服はそれを自然に受け入れてしまう。

 

収納されればポケットティッシュを思わせ、

着用すればそれを受け入れる──


 

ポケットティッシュは、本来ティッシュを携帯するためのもの。
つまり「持ち歩くための形」である。


パッカブルされたフーディがその輪郭をしているだけで、
持ち歩くという行為への抵抗が、少し軽くなるのかもしれない。

 

認識を行き来することで、日用品に小さな違和感と余白を差し込む。

 

 

 

Pocket Tissue Foodie
Essential Theme in beta post